徹底解剖!明大生Now!



明大生はコロナ禍でオンライン授業や部活、サークルの停止など様々な困難にぶつかりました。しかし、明治大学の「前へ」の精神で困難を乗り越えてきました。

本企画では、3人の明大生にインタビューを行い、コロナ禍の生活やそのなかでの工夫、今後の目標などについてうかがいました!




野田航生さん

【プロフィール】

野田 航生(のだ こうき)
政治経済学部 経済学科2年。愛知県出身。
男子ラクロス部 HUSKIESに所属している。

―自粛期間中は何をして過ごしていましたか?

部活は、3月25日(水)まで活動できていたのですが、3月26日(木)から練習ができなくなってしまい、実家に帰りました。Zoomミーティングを使用して部員と一緒に筋トレをしたり、iPhoneのタイムラプス機能を使って自分の練習風景を短くまとめて送ったりしなければならず、午前中3時間くらいは部活のことをしていました。午後は授業があったので授業を受けていました。夜は、バイトしてみたいな感じですかね。その生活が4月~7月1日(水)まで続いていました。


―コロナ前後の1日と1週間のスケジュールをそれぞれざっくり教えてください。

コロナ前の1日のスケジュールは、4:30に起床。5:00に家を出て、7:00から練習開始で11:00まで練習。そこから和泉キャンパス内で15:00までミーティングがあって、17:00から22:00までバイトです。帰宅して23:00には寝ますね。

コロナ後の変わった点で言えば、和泉キャンパスの校舎が使えないので家に帰ってオンラインでミーティングをする感じですかね。それ以外は特に変わらないです。コロナ前も、コロナ後も。

1週間のスケジュールとしては、週に5日練習があり、2日はオフです。練習の日の後は大体バイトを入れています。だから、バイトは週に5日くらいですね。オフの日に授業をいっぱい入れているので、1~5限までとりあえず授業をこなします。コロナの時の夏休みで部活がオフの日は、家でAmazonプライム・ビデオを見ていました。コロナじゃないときは、部活のみんなや高校の友達と遊びに行っていました。


―1年生は今年どのくらい入部しましたか?

確定が12人くらいです。


―それは例年に比べて少ないですか?

例年の3分の1くらいです。去年の初めは36人くらいいました。


―コロナ後で練習内容に変化はありましたか?

対面での活動が再開してすぐは少人数、10人以下での練習でした。個人練習がメインで、10人単位で時間を分けて、グループごとに練習をしていました。8月に入ってからは大学からの許可も下りたのでみんなで一斉にやっています。


―練習ができない期間にチーム全体のモチベーションが下がってしまったときはどのように元に戻しましたか?

ラクロス部はもともと大学から始める人が多いのでサッカー部などと違ってものすごくモチベーションが高い人がそんなに多くないんです。そんな中、コロナでモチベーションが下がってしまう人はすごく下がってしまって、地元にいて会えてなかったので会話をすごく大事にしていました。一対一で電話して、個人個人に合わせたアプローチはしていました。それは良かったと思っています。あとは、少人数のZoomミーティングで「なんでラクロスを始めたか」「何のために練習をしているのか」とか、そういう話をしていました。

2年生のキャプテンみたいなことをやらせてもらっているのですが、2年生がどれだけきちんと練習ができているかをチェックしなければなりませんでした。練習動画を送っていない人には電話をかけて「お前なんで今日やってないの、なんで動画送ってないの。」と声をかけていました。僕はあまりそういうのが好きじゃないのでそれはちょっと大変だったかなと思っています。


―オンライン授業で大変だったことは何かありますか?

あまり模範的なことは言えないのですが、オンライン授業になって部活との両立が難しくなったことです。例えば、午前は部活なので、例年は出席しなくても簡単に単位が取れた授業が、オンラインになってすごく課題が多くなってみたいな、それが一番きつかったです。


―今後の目標はありますか?

ラクロス部は関東一部にいるのですが、まだ関東で優勝したことがなく、よくて3位までなんです。なので、関東で優勝して日本一になるというのが僕の目標です。関東で優勝すると、全日本選手権に出られるのですが、全日本選手権の舞台が年によっては愛知なんですよ。僕の地元です。そこに、地元の友達とか、高校の友達とか、みんな呼んで凱旋したいなというのが目標です。

生活で言ったら、一人暮らしなので部活をしながらも自活スキルをもっと向上させたいです。

岡本野愛実さん

【プロフィール】

岡本 野愛実(おかもと のえみ)
経営学部 経営学科2年。イタリア出身。
ジャズダンスサークル ACEに所属している。

―自粛期間中は何をして過ごしていましたか?

自粛期間中は家から一歩も出ないで過ごして、読書をしたりNetflixを見たりしていました。でも、普段はダンスをやっていて少しでも運動していないと本当に体がだめになると思ったので、寮内のプレイルームで少し体を動かしたり、腹筋やストレッチをしたりするようにしていました。大学が始まってからは、バイト先が営業していなかったので授業を受けているだけの期間が続きました。時が経つにつれて少しずつ元の生活に戻っていったという感じです。


―寮にいるけど同じ寮にいる人と関わることは減りましたか?

人によってはすごく仲良いグループでずっと一緒にいる人もいましたし、1人でいる方が居心地の良い人たちは部屋にいて、関わりが増えた人もいれば減った人もいました。私は1人で部屋にいることが多かったので関わりが減りました。

寮の半分は海外からの短期留学生だったので、中には留学プログラムが終わってそのまま帰った人たちや、日本人でも実家に戻った人もいたので、以前よりも寮内にいる寮生が本当に少なくなりました。


―バイト、サークルの停止期間はありましたか?

バイト先は緊急事態宣言が出てからしばらく営業が停止していました。今は営業再開して、バイトに行っています。サークルは今も大学から許可をいただいていないので、サークル活動ということはできていないです。


―オンライン授業で大変だったこと、工夫したことは何ですか?

オンライン授業では、課題が多く、締め切りも細かいので、スケジュールを把握するということを初めはずっとやっていました。あとはずっと家にいて時間があったので、できることはその日中に終わらせるなどして工夫しました。また、画面上の授業はとても目が疲れるので、休憩時間は携帯もパソコンも見ないようにして目を休めていました。


―対面とオンラインとどちらの授業が身についているなと感じますか?

一方的な授業はオンラインのほうがやりやすいと思いました。というのは、対面で行くときは時間帯によってとても眠かったり授業を聞きたくない気分だったり色々ありました。その部分は、オンデマンド型の授業だと好きなときに見ることができますし、わからなかったときやうまく聞き取れなかったときは巻き戻してもう一度見ることができるので、すごく身につくと思いました。でもコミュニケーションが必要な授業は、対面のほうが空気感が分かるし、接続が悪いなどの問題がないので、対面がいいかなと思います。早く対面に戻りたいというわけではないのですが、対面が望ましいものは対面でやるなど、バランス良くできたらいいなと思います。


―留学生ということで、コロナ期間中帰省などはどのようにしていましたか?

まず、私はイタリア出身なのですが、イタリアはロックダウン状態にあって、親も全然町から出られない状況でした。また、その他にも色々と心配事が多かったので前は月に一度電話する程度だったのが、毎日電話するようになりました。

夏休みになってからはようやく色々と落ち着いたので、一度帰省しました。日本に戻ったときはまず空港でPCR検査を受けて、陰性だったらそのまま交通機関を使わずに、自家用車や専用のハイヤーで家に帰ってそこで2週間隔離生活を行うというのがありました。今(インタビュー実施の9月下旬頃)もちょうど隔離中で、人と接触できていない状態です。


―今後の目標は何ですか?

今後の目標は、もう少し自分のタイムスケジュールをしっかりして、あとは来年に向けてインターシップなど何か新しいできることはないかなと考えようと思っています。

柳沢宙さん

【プロフィール】

柳沢 宙(やなぎさわ そら)
商学部 商学科3年。東京都出身。
第136回明大祭実行委員会の委員長を務める。

―明大祭のオンライン開催が決まったとき、率直なお気持ちはどうでしたか?

私が大学からの第一報を聞いたときは、2人の副委員長と3人でオンライン会議をしていました。私は対面開催不可という結果になっても明大祭を諦めるつもりはありませんでしたが、改めて現実を見るのはやはり辛いものがありました。副委員長は昨年に顔ぶれが決まってからずっと一緒にやってきましたから、その2人と聞いたのも衝撃としては大きかったですね。

ただ、私としてはオンラインと決まった以上、その中でどうしようか」という頭にすぐ切り替えることはできたと思います。応援してくださる関係者のみなさま、そして明大祭実行委員のおかげでここまで来られて、本当によかったと思っています。


―明大祭実行委員会の活動として苦労したことを教えてください。

タスクの割り振りが大変でした。明大祭実行委員会には、例年の組織体制など参考資料がたくさんあり、それらをもとに各部署の負担を減らすことができていました。

一方で今年度は0から作り直すことになりました。委員会の軸にあたる部分は各部署に任せるわけにもいきませんし、その他にしても誰に任せるかの配分は難しかったです。オンライン会議だけでは、誰に余裕があるのか、また進捗管理も不十分になりますから、その分慎重に動きました。


―明大祭がコロナを乗り越えるための取り組みは、どういったものがありましたか?

学外活動の規制は緩和されてきましたが、まだ以前のようにはいきません。企画用の動画を撮るときに、複数人で密集している動画は難しいです。例えばダンスサークルなどは厳しい制限がかかりますよね。明大祭実行委員会でも会議はすべてオンラインですし、合宿なども中止ですからやる気の維持が大変です。

しかし明大祭のバトンを未来へ繋げるには周りから信頼をいただくことが大切ですし、その点を理解して、みんなが我慢を続けている状況です。来年こそは例年通りの活動ができるようにと、それも楽しみにしているところだと思います。


―明大祭に向けた思いをお聞かせください。

もっと明大生に明大祭を好きになってほしいですね。1年生に明大祭について聞くと、やることもないから参加しないというお話が非常に多いです。しかし学園祭ですから、やっぱり明大生全員が楽しめるものであってほしい。もっといろんなことをやってほしいという思いがあります。

明大祭には大学と社会の交流の場としての役目がありますが、例えばこの役目は対面開催でなくとも果たせるはずです。そういう風に、対面という手段ではなく目的にこだわることが今年のカギになるのだと思います。


―今後の目標について、明大祭として、個人として両方うかがえますでしょうか。

明大祭は前年度の経験をもとに組み立てるところが多いですが、今回のようなオンラインだと翌年の参考になる所が限られます。逆にもしこの状況が続くなら、来年の明大生も日々のストレスの発散は大変です。今年の問題意識や経験を、少しでも次年度の役に立てられたらと思います。

個人的な目標は就活でしょうか。今年は明大祭に集中していますから、インターンなどほぼ就職に向き合えていない状況ですね。明大祭が終わったらしっかりと自分への投資を始めていきたいと思っています。やはりそのためには、勉強も手を抜けませんね(笑)。頑張りたいと思います。

◆お問い合わせ
第136回明大祭実行委員会 渉外局校友部門
Mail:shogai-136@meidaisai.jp