Interview

校友インタビュー

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濱正悟はましょうご
1994年生まれ。東京都出身。2017年明治大学商学部商学科を卒業。エイベックス・マネジメント・エージェンシー所属。明治大学在学中にドラマ下町ロケットに出演以降、スーパー戦隊シリーズ快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャーを経て、近年ではドラマ恋せぬふたりカズくん役や民放連ドラ初主演を務めた何かおかしい、NHK大河ドラマ鎌倉殿の13人、連続テレビ小説舞いあがれ!中澤真一役などで出演し話題を呼んだ。直近の出演作にドラマ何曜日に生まれたの民宿のかくし味など。
明治大学の卒業生は、様々な分野でご活躍されています。本記事は明治大学の卒業生、つまり校友の方にインタビューさせていただき、その内容をもとに作成したものです。滅多に聞くことができない、俳優・濱正悟さんの学生時代や芸能界のお話に注目です。

挑戦を続ける、俳優の軌跡

―明大祭に行かれたことはありますか?
明大生だったので何度か行きました。仮面ライダーのコスプレをしている人とかチアリーダーみたいな人もいて、いろんな人と一緒に写真撮りましたね。あと、僕が行ったときは江頭2:50さんが学祭のゲストで来ると聞いて、どうしても会いたかったので早めに出たんですよ。開門が10時で9時半ぐらいに行ったんですけど、入れなかったんですよ、満員で。結局、見られませんでした(笑)。
―明大祭への印象はどのようなものですか?
去年は確かチケットがないと明大祭に入場できませんでしたよね。僕は、コロナ禍前だったのでそういう制限はなくて。学祭は、いろんな人が来て、集まる機会になるから、いいなあと思いますね。サークルでなにか屋台とか出していた気がするんですけど…
―何の屋台を出されたのですか。
ホットケーキを売っていました。それは確か旅行のサークルだった気がします。結局、旅行には1回も行かなかったんですけどね。明大祭くらいの時期になると同じサークルのはずなのに全然知らない人が増えてくるんですよ。一緒に屋台をやりながら、不思議な感じでしたね(笑)。
―どのような学生生活を送っていましたか?
2年生までは和泉キャンパスで必修の授業があるじゃないですか。商学部だったんですけど、必修をしっかり取っていましたね。あとは、いくつかサークルに入ったりしていました。3年生と4年生は駿河台キャンパスに移ってゼミナール(以下ゼミ)の活動がメインだったので、あんまり学校に行ってなかったんですけど。あと神保町はカレーの街とも言われているじゃないですか。だから、神保町でカレーをひたすら食べていましたね。
―カレーがお好きなのですね。
そうですね。駿河台キャンパス近くの公園で、神田カレーグランプリっていうのがあって、参加店舗の中から選び抜かれた20店舗が、どこが一番おいしかったかとかを競うんです。その参加店舗全部がスタンプラリーをやっているんですけど、それで当時80店舗ぐらいあって、それ全部食べたりしました(笑)。
―1日でですか!?
いや、1日で食べたら死にます(笑)。でも2か月くらいですかね。
―どこのお店がおすすめですか。
王道ですが、ボンディです。欧風カレーボンディ。すごく長い歴史のある店で、ソースを継ぎ足しでつくっているんです。ジャガイモが2個付いてきて、バターも付いてくるので、バターをちょっと乗っけるんです。もう、めちゃくちゃうまいんですよ。
―明大前で思い出の場所はありますか?
今はあるかわからないですけど、CoCo壱とかですかね。学生割引みたいなので、500円で食べることができました。コロッケか唐揚げか餃子が選べるメニューあったんですけど、それが量が多くて。大抵、昼食後って眠くなるじゃないですか。これ食べたら3時限、4時限は絶対寝ちゃってました(笑)。他には油そばの春日亭もよく行ってました。あと、いぶし銀って鉄板焼き屋もおいしいですよ。
―(いぶし銀とCoCo壱は)もうなくなってしまっていると思います…
―移り変わり激しいですからね。
なんか悲しいこと言いますね(笑)。
タイ料理のアロイっていうのも行っていたと思います。そこもカレー屋さんだったんですよ。
―なくなっていると思います…
もう、僕の知ってる明大前じゃないですね(笑)。

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―なぜ、明治大学に進学されたのでしょうか?
明治大学は、10個ぐらい学部があるし、人気もある大学で。なんかいろんな可能性がありそうな場所に行きたいなと思って、明治大学に入ろうと思いました。確か明治大学自体を4学部か5学部くらい受けたんですよ。他にもいろいろな大学を受けた中で、たまたま明治大学はチャリ自転車で通える場所に住んでいたんです。で、僕、朝弱いんですよ。だから近いからいいなっていうのもありました。あとは、高校時代に仲が良かった友達が、明治大学を目指していたんです。だから、じゃあ一緒に目指して入ろうぜって話していました。
もう1つは、高校のときに入っていたバスケ部を辞めたくて、顧問の先生になんでやめるんだって言われたときに、いや~、勉強したいんですって嘘ついたんです(笑)。そうしたら先生にだったら行きたい大学とかあるのかって訊かれて、当時、見ていたドラマに出ていた山下智久さんが明大生だったし、他にも芸能人がたくさんいたイメージで、明治大学ですって言ったっていうのもありました。そういういろんな理由があったっていう感じですね。
―学業との両立は大変でしたか?
僕は大学3年生の時に今の事務所に入ったんですが…最初は全然仕事がなかったんです。あとは、ある程度いろんなバイトもしていましたが、ゼミも比較的ゆるいほうだったのであんまり大変ではなかったかもです。けど、みんなが就活している中で、自分は不安定なところに行くっていう自覚はありました。
―不安はなかったのですか。
なんでしょうね、ドラマや映画のように大勢の人と1つの作品を作っていくみたいなのが結構好きで。だから、その時嬉しい感情とかのほうが強いです。あんまりネガティブにはならないタイプの性格っていうのもあると思うんですけど。あとゼミの先生も、根拠もなくまあやってみればみたいな感じだったんで、その時は楽観的に考えていました。
―大学生活の経験で今のお仕事に役立っていることはありますか?
基本的に一人でいることが好きなんですけど、クラスがあって、サークルもゼミもあって、いろんな場所に居られたことでいろんな人と出会えていろんな人を知れたし、すごく有意義だったなと思います。いまだにゼミの先生が、ドラマにちょっとの出番で出演したのとかでもお前よくセリフ言えたなって、愛のあるメールくれたりだとか。なんかそういうのはいまだにありますね。
大学の授業とかも、一人でやっていてなかなか難しいこととか、レポートとかでこれ全くわかんないなとか。そこで助け合うことでコミュニケーションとかも取れてそれは経験としてよかったなと思いますし、今でも仲のいい友達も大学生活で出会えました。
―俳優をされていて、大切にしている事はありますか?
そうですね、ご縁を大切にしていますね。仕事もやっぱりタイミングが重なって、できないこともあるんです。でも、うまくいくときって全部ご縁が重なって、全部いい方向にいったりとか、前にご一緒した人がもう一度お仕事に呼んでくれたりして。どの仕事もそうだと思うんですけど、俳優業は人と人との縁みたいなものを大切に、無駄にしないように心がけています。
―最後に明大生にメッセージをお願いします。
僕もまだいろいろ挑戦している最中なので難しいですね。明治大学にはいろんな人がいて、僕はたまたま幸運なことに友達にもゼミの先生にも恵まれましたし、いまだに関係が続いているっていうのは素敵なことだと思っています。そういう人と一人でも多く出会えるように、いろんな人とコミュニケーションを取ることが大事だと思いますね。あと、自分のやりたいことが見つけられたら進むべき道が見えてくると思うから、何事にも積極的に、能動的に、楽しんでやっていったらいいんじゃないかなと思います。一番自分がやりたいことを見つけるのが大学での目的だと思うので、それを見つけられたらいいと思います。
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取材:三野新之助・清野琴弓/撮影:松本うらら